2025年6月15日の花組公演『悪魔城ドラキュラ』『愛,Love Revue!』をB席で見た。
「ひとみさコンビ」が素敵だった。
ショー『愛LoveRevue』の構成がスタンダードで満足した。要所ごとにトップコンビの芸をきっちり見せてくれる演出に、宝塚を見る幸せを感じた。
特に、ジゴロのシーンでは、色気のあるお兄様永久輝さんとカワイイ星空さんの魅力に圧倒された。
ひとみさ、きっちりおしだされていて良い。
花組公演の感想を読みたい中でも、ひとみさ初心者の感想を読みたい人向け。
ショー:めっちゃいい
トップコンビのシーンが要所要所にある
プロローグ後のトップコンビ 第5場 みつめあう二人
銀橋に居残った一組の男女──。プログラムに書いてある言葉だけで、トップコンビ芸の尊さを感じる。
「みつめあう二人」だって。
ありがとうございます。各方面にお礼を言いたくなる。
本舞台のピンクの装置と、銀橋でふたりききりのトップコンビ。見たかったのは、これよ。
歌謡って感じの濃厚な歌唱だったが、おふたりの姿が夢夢しかった記憶。星空さんのデコルテが綺麗だったわ~。
中詰めの間にトップコンビのシーンある 第13場 ラモーナ幻想E
中詰め内で、しっかりふたりきりの状態でダンスしてくださる。短くても、見たいの。見れたの。ありがたいの。
宝塚ポケットの第1弾の写真でここが出てた。星空さんのドレスがかわいい。
伝統芸能シーンで、ひとみさの魅力知った 第17場Gigolo
生で見て感動した。映像で見てた伝統芸能を直に見れた感慨と、花組生のエネルギーに心動かされた。
りんごを持ってくる怪しい聖乃さんとBad PowerとGigoloとを、総称して、Bad Powerと思ってた。
正しくは、愛の誘惑内のAnother Day in Paradise→Bad Power→Gigoloのようだ。
とにかく生で見てのBad Powerのエネルギーがすごかった。夏の大劇場は凍えるような冷房だけど、Bad Powerのとき、身体が熱くなってた。
イブS 星空さんの声がカワイイ
英語で電話かかってくる。一種、謎演出。
星空さんの声がかわいい。びっくりした。
白×黒のストライプのスーツで、色気殺~みたいなお顔の永久輝さんがジャケット脱ぎ芸してるの。チーフ嗅ぐ芸もカッコいいのよ。オペラで、ひえ~かっこいい~色気殺~って感じのお顔だわ~って見てたら、かわいい声聞こえてくんの。
このイブSを演じる娘役に課せられてるドレスとカツラ、下手すれば場末のスナックのお姐さん感あると思うの。
しかし、星空さんは、イブSだった。人類の始祖カップルの女性のほうですね。納得。
人類の始祖、声がエンジェル。酒焼けとは無縁の美しい喉。
星空さんの手を引っ張ってく永久輝さんに、ドラキュラ理解&ひとみさ認識
舞台左にたつ、イブさんを引っ張ってくアダムさん。
星空さんの手をひっぱってく永久輝さんが、案外にお兄様って感じだった。意外性にドキッとした。
永久輝さんって、上品で、古典的な宝塚のスターって感じる。星空さんの手をひいてく姿が、おれについてこい系の力強さがあってよかった。
でもってそれを受ける星空さんがカワイイの。
星空さんイブSの手引かれ芸が、なんともいえず胸をしめつける。かわいいコの具現化。可憐で、Cawaii。
なんだろう。さっき見た芝居のマリアの、お嬢様のプンスコ感があるというか。
無愛想についてこい言われて、マリアはぷんぷん言って着いてく。
「マントの中あったかかった」て。自分から、アルカードのマントに包まりにいくマリア美咲。
なるほど、さっきの芝居はそういうことか。幕間挟んでショーのGigolo中に理解した、悪魔城ドラキュラ。
400歳年上のお兄様アルカード永久輝×乙女マリア美咲。
悪魔城ドラキュラ……乙女ゲームだったのか。悪魔城へ空飛ぶスチルと、最後に銀橋でマントで包まりにいくスチルよかったな……って思った。
ここまで、永久輝さんと星空さんのコンビを、ひとみさと表記してきた。
しかし、私は、この瞬間まで、「ひとみさ」って愛称を認識してなかった。Gigoloで、星空さんの手ひっぱってく永久輝さんを見た瞬間だ。
なんて呼ぶの、このコンビは!とわほし?せあほし?せあぞら?せあみさ?
ひとみさ!!!
色気のある振付、かわいい星空さんとやさしい永久輝さん
イブS、金ピカドレスとアップスタイルのかつらが、何回も言うけど、スナックの年季入ったママすれすれやん。よく言えば大人の女性ともいえるけどさ、過去演じた人には酒場のママ感を感じた。
さらにある意味あからさまな振付である。
そこを、星空さんはとてもキュートに演じていた。すごいと思った。
座ってお股ばたばたする振付もカワイさを感じた。
アダムさんが、イブさんを高く持ち上げておろすとこ。
永久輝さんが、星空さんのスカートがめくれないおろし方をしてた。芸が配慮に満ちてる。
おっぱいガって触るとことか、なんてあからさまな振付って思うポイントがあるこのシーン。
スカートめくれないおろし方で、やさしみ感じて、400歳年上のお兄様さすが…って思った。(混ざっている)
娘役を持ち上げて、おろす振り付けで、娘役のスカートがめくれない芸が好き。
花組オーシャンズ11のデュエットダンス──蘭寿さんの、蘭乃さんのミニスカートがたくしあげられないように、おろすとこ、好き。
男女の踊り 第20場 熱愛のボレロB
Gigolo後、ロケットを挟んで、もう一度ひとみさのダンスが見られる。なんてありがたいトップコンビ連打。
白いお衣装で、男女の踊りが展開されてた。このシーンも伝統芸なのか。「宝塚歌劇が誇る名場面」としてプログラムの永久輝さんと星空さんのインタビューで、言及されてた。
輝月さんと一之瀬さんの娘役抱擁芸もすごく良かった。目が足りない。
大階段にピンクの柱とトップコンビ! 第23場 フィナーレ(デュエット)
フィナーレのデュエットダンスはふたりきりでお願いします派です!
歌い手の二番手スターとかも、出来ればご遠慮願いたい。
その点、心からのありがとう、愛LoveRevue。
聖乃さん以下スターたちが銀橋でオラオラキラキラしたあと、大階段に、ひとみさのシルエット。
ひとみさを祝福する門がたってた!門の柱の部分にハートついてた。好き。好きすぎるわ。
ピンクのお衣装がゆめゆめしい。スモークがゆめゆめしい。
ひとみさはリフトする派なのね。大拍手。
色味が素敵
プログラムによると、岡田先生の色は、シャーベットトーン。
調和のとれた色調がストレスレス。
暗いシーンも好きだった。第8場追憶の歌。ピカソのゲルニカっぽいな~と思った。革命で命を燃やした男たちがモチーフらしい。永久輝さんだけ、ハインドリヒお兄様みたいな柄模様の襟だった。振付は謝珠栄さんらしい。なかなか印象に残ったシーンだった。
希波らいとさんのキラキラ
希波さんのことは、西門と呼ばせてもらっている。
スタイルがいい。お顔がかわいい。キラキラが見える。
銀橋に出るときは下手の方にいることが多かった。1階席前方にしっかり目線配りつつ、2階見てくれる時のキラキラがとてもよかった。
芝居:ゆりさんとまゆぽん凄過ぎ→思い出しトップコンビ
芝居も、じわじわ、いい。アルカード様、マリアのこと結構好きだったんか…思い出し味わいができる。400歳、おとんとの確執に決着つけれたんは、愛するマリアちゃんがおとんにとってのおかんという立場で、おとんーーー!!ってなったのもあるんでしょ。つまり。
観劇中、主に心を占めたのは紫門さんと輝月さん。ふたりの芝居を無料で見れてた月組時代はなんだった……すごすぎるゆりさんとまゆぽん。無料ではない。チケット代は払ってた。
トップコンビ芸を存分に味わえて幸せだった花組公演
芝居はあからさまでないがラブストーリー。じわじわラブストーリー。複数回見えるなら萌えポイントきっとたくさん見つけられる。
ショーで、ひとみさのシーンが要所要所きっちりある。ひとみさのトップコンビ芸を存分に見れて、本当にありがたく幸せなショー。
ひとみさ舞台写真の構図に唸る
発売された舞台写真をキャトルレーブオンラインでチェックした。
ひとみさ舞台写真。6枚中、5枚は、星空さんが目伏せてる。そして、星空さんが永久輝さんの背中を抱いてるのが2枚。なるほど興味深い
宝塚Pocketの写真にも、星空さんが永久輝さんの背中をぴっとり抱いて、目伏せてるのあった。「見つめ合うふたり」のときのだ。
ひとみさ、なるほど~。
雪組の「さきあや」の舞台写真は、彩風さんのバックハグで夢白さんが目伏せてるのが多いんです。
舞台写真の構図に、トップコンビの特長でるんだと思う。
ひとみさ、もっと知りたい。なぜ星空さんは永久輝さんの背にぴっとりで、しっくりするんだ。知りたい。ひとみさ、いい。次の公演も見に行きたい。
トップ娘役不在の星組公演…本当に行きたいのか?
持ってる宝塚のチケットの次は、東京宝塚劇場の星組だ。
わたしは、花組で気づいてしまった。トップコンビの素敵な芸が見れたら、私は最高に幸せだってことに。
星組にはトップ娘役がいない。オープニング後のトップコンビ芸も、中詰めのトップコンビ芸も、デュエットダンスもない。
本当に、私は星組を見たいのだろうか。最高の幸せでなくて、ほどほどの幸せは得られるとは思う。
良席だし、大劇場は配信で見ただけで、生で礼さんと二番手のありちゃんを見れるの最後だし行くべきだ。
良席で見るチケ難公演。但しトップコンビ芸なし……
正直な気持ち、トップコンビの幸せ芸確約の花組のほうをもう1回見たい。
しかし賃労働。チケット取れる日に休みがないよ。人生は、ままならない。
ままならない人生の中、最高の幸せを見せてくれるトップコンビ芸、好きだ。
ひとみさ、素敵!
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