5月3日から、東京宝塚劇場でもう雪組がはじまる。ゴールデンウィーク、私は梅田での彩風咲奈さんのコンサートへ行く。雪組も彩風さんも楽しく健やかな公演になりますように。
杏野このみさん：乳母ルチアナ
杏野このみさん──あんこさんの好きだったお役2025年おとめ掲載版にも、無事エマ・パーカー（Bonnie&Clyde）が挙げられていた。夢白さんの美貌×あんこさんの美貌、お芝居の説得力がすごいのだ。みんなボニクラを見てね。
今回は、夢白さんの乳母……乳母でさえ美しい……と思いきや、夢白マリアンと同じく、やや様子がおかしくてコミカルでよかった。
今公演で退団する久城あすさん演じる「クソ坊主」が城を訪ねるシーン、もう、あんこさんのお顔がおもしろい。「ひっ なんなん このオッサン」的なお顔が雄弁だった。美女なのに。ルチアナとクソ坊主とのやりとりが描かれているのが、94期生想いで、斎藤先生ありがたし。
クソ坊主という言い方も斎藤先生らしい、筋肉野郎とかウィンナー野郎とか、ドーピング野郎とか、その類型、たまらん。
ガイ・ギズボーンとノッティンガム警備隊
私は見たんです。声に出して言いたい役名ガイギズボーン瀬央ゆりあさんが、シャーウッドの森にどないや～みたいに来るシーン、ターンして出てくることを。キザってマント翻して森の奥（舞台中央）から現れるガイギズボーン、じわる。
ガイギズボーンに組織違うだろうに使われてるノッティンガム警備隊もおもろい。蒼波黎也くんは、袖にハケるとき、くいッと腰が入っているというか、動きがキザっていて、じわる。
ガイギズボーンや若手警備隊がキザる中、桜路薫さんは眉間に皴寄せた表情が常にしぶい。ガイギズボーンと諏訪さきちゃん演じるエキセントリックな長官にふりまわされる、おじさまの悲哀がちょうどよく滲んでいてよかった。
縣千：立ってるだけで男前
ウィル、衣装の着こなしが、四角くて良かった。四角い肩、平らな胸板、ビシッとしてる男役芸が私は大好き。
華純沙那ちゃん演じるスカーレットをお姫様抱っこしたまま、客席に手を振ってくれる。縣、手がでかい。才能だ。
国王が、ロビンとマリアンの結婚オッケーいうシーンの宝塚的祝祭感が好きだわ。組長演じる国王とととともに、なぜか超超平民の華世・音彩ペアと、軍人の縣と平民まるちゃんペアが、せりあがっている！！なぜにって？それは、番手スターだから！宝塚的ご都合でおもろい。
華世デイビットは頭にお花つけてるけど、ウィル縣はつけてないとこが好き。寡黙に男前なのね。わかる。
精霊のバイトしてる愛すみれさんのスタイルがいい
冒頭の、ロビンとマリアンは幼馴染なシーンあたりで、愛すみれさんが精霊として踊ってた。気づいた、愛すみれさん、とても腕がスラっと長い。スタイルいい。紅ゆずるさんが食聖か何かのアドリブで、自分で「腕がながい」って言ってたでしょう。腕がながいタカラジェンヌ大好き。紅ゆずるさん、美園さくらちゃん、愛すみれさん。
「歌劇」で彩風さんのカッコいいエピソード、夢白さんのご様子を書いてくれた愛すみれさん、ありがとう。宙組に組替えされますが観に行きます！
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