梅田芸術劇場メインホールでの彩風咲奈さんファーストコンサート、5月3日昼公演と5月4日大阪千秋楽を見てきた。
彩風咲奈さんのこと、何て呼んでる?
あやかぜさん、さきさん、さきちゃん
「さきちゃん可愛かったわ~」家族に言うときは、さきちゃんって呼んでる。
でもインターネットでは、さきさんって表記することが多い。
さきさんは、宝塚在団中、初日や千秋楽の挨拶で、観客のことを「あなた」と呼ぶことがあった。
さきさんの「あなた」も、他の生徒さんがいう「ファンの皆様」と同様に、会の会員の人たちのことかなと思っていた。
コンサートを見て、さきさんは、字義通りに、「あなた」と言ってくれてたのかなと思った。
さきさんて、私にとってちょうどよく幸せなのだ。彼女の舞台を見た後は、満ち足りた気持ちになる。
さきさんを見ての、幸せな気持ちを反芻しているとそのままで良くなる。今までも、今回も言いふらしたくないような妙な心地を抱く。
つまり、この記事は、個人的が過ぎるので、インターネットで彩風咲奈さんのコンサートのあらゆる感想を多く読みたい人向けです。
他に、ライトに好きだったトップスターが退団したあと、コンサートに行くとどういう気持ちになるかを知りたい退団未経験勢に向いてるかもです。
私は将来的に、暁千星さんや風間柚乃さんが退団したあとにこの文章に書いていることと、比較したいなと思っている。
演出やコンサート内容について具体的に触れてます。
ビジュアルあれこれ
やっぱり言いたい「あしがながい」「おかおがちっさい」
さきさんは、お顔が小さくて、手足がスラリと長くスタイルがべらぼうにいい。
生まれ持ったものを褒められて、さきさんはどんな気持ちになるのだろうか。スタイルの良さは、100億回は言われているだろうから悟っていらっしゃるだろうに、要らぬ心配をしてしまう。
さきさんを観れば「足がながい」「かおがちっさい」と言ってしまう。
生まれもった肉体を舞台の上でより魅力的にみせるために果てしない努力をしているだろうことをすっ飛ばして、わたしも、シンガーさんも、水夏希さんも、本当にスタイルがいいと言う。
水夏希さんは、「本当にフィギュアみたいだよね。蒼穹の昴、トップスターが三つ編み1本しばりなんてマジかと思ったけど、マジかっこよかったわ。」と言ってた。ユーモア交えた話術がすごかった。
シンガーの菜々香さんは、「本当に人間ですか?」って危うい言い方でさきさんのスタイルのSpecialさを讃えていた。多方面へのトークの広げ方が彩風さんをよく見てらっしゃるんだなと、好感をもてた。「天空の人」とも言ってた。なにより、ダンスで組む女役さんを見つめる彩風さんの視線が素敵な件に言及していた。そう、私も彩風さんのそこが好き。
お化粧とヘアスタイル
男役のときから、スタイルはいい。お顔も小さい。
卒業しての違いはやっぱりお化粧で、noman’s landのさきさんは、お肌が綺麗で、ニコニコ笑顔が、とてもかわいかった。
男役メイクのときもハイライトの使い方がつやつやだった。
noman’s land、幕開けは本当にカーテン開けてさきさんが歌い始めるのだ。頬のつやつやハイライトが健在で、さきさん~~久しぶりという感じでもあった。色白のお肌に桜色のアイシャドウもめっちゃよく似合ってた。
さらに特筆すべきはヘアスタイル。めちゃかわいかった。
つやつやのピンクみブラウンのカラーで、ウェーブがさきさんの小顔をバランスよく立体造形してた。
男役彩風さんの後頭部はあと1㎝隆起してたら完璧だと思ってた。カツラじゃなくて地毛でつくってるのかなっていうときに、後頭部のでっぱりがあと少しだけあったら、完璧な頭部になってしまう!と思っていた。ちなみに完璧な頭部として私が思い浮かべるのは、生で見たときの嵐桜井翔氏だ。人間の頭部立体感のお手本。
noman’s landさきちゃん、ウェーブのボリュームがそのあと1㎝の完璧後頭部を形作って、襟足はきゅっとしてて、めちゃ素敵だった。
さきさんを見るなら後ろの席
ところで、お席についても記載する。
彩風さんを中途半端なS席で見ることの弊害をご存じか?
オペラグラスを使うと、脚が見切れるのだ。
前の方が当たったときは、倍率低いオペラグラスを持っていってた。
中途半端なS席は好きじゃない。さきさん見るとき、オペラグラスどれもってく問題を連れてくる。
ということで、S席も申し込んでみたものの、両日ともB席でゲットできてよかった。
黄色いお衣装のさきさん、かわいくて、エモーショナル
彩風さんは、黄色が似合う
「海の見える街」や「ファントム」キャリエールのスーツが思い浮かぶ。
「愛するには短すぎる」でも黄色いスーツが似合ってた。仙台公演の幕間「さきちゃんは黄色いスーツ似合うよね」と、地元っぽいイントネーションのファンの人がしみじみ言ってた。
オープニングの白いロングジャケットと黒のインナーの組み合わせはYouTubeやゲネプロのネット記事で見えるよ。
そのあと最初のお着替えの黄色い衣装が本当によかった。残念ながら動画内にはない。なくてよかった。衝撃のかわいさと黄色似合うエモさに感動した。
たくさんフリルのついた黄色いシフォンっぽいシャツに、襟には赤いリボン。めちゃかわいい。
ズボンも柔らかめの素材感だった。超華奢な腰と女性らしさを隠してないヒップラインが、階段のセットで踊るさきさんを彩ってた。
さきさん、細い……女の子だ。
さきさん、やっぱり黄色いスーツ似合う……脳裏に浮かぶ男役姿。
ふわふわの黄色のかわいいさきさんが目に映ってて、脳内で思い出の黄色いスーツ彩風さんが重なって、ふわ~もう~さきさん~~と思っとると、All By Myselfでもあった給水お色直しタイム演出が始まった。ダンサーさんがジャケットとハットをもってきてくれるんすよ。
ジャケット芸、そしてハット被り芸!
なんてむねあつな演出なの。
ジャケットを着たあとは、シャツのお袖のフリルが咲いたばかりの黄色いお花みたいになってた。指先まで研ぎ澄ませて柔らかに踊るさきさん、黄色いお袖の花びらがひらりはらりして……妖精だった。
5/4公演、黄色い衣装でのダンスが5/3の水さん出演回より長かったような気がする。
フロアに映し出された照明の中で、さきさんが踊る。さきさんは広い舞台でひとりで踊ってるときの存在感がすごい。華奢で柔らかなのに、舞台を満たしている。ずっと見てたい。スノードーム的な代替物が欲しい。いや、私が客席に住みたい。
客席降りで感じたあれこれ
B席のいいところは、客席降りを高みの見物……見えなくても安価なお席だしOKと思えるところだ。客席降り、楽しいけどなくてもイイ派だ。
5/3、まじで通路側だったのでダブルお手手ハイタッチしてもうた。
ふぁぁ…めちゃ美人……!
ほんとに、ふあああって呻いた。
美女の痕跡が希薄な、とびきり美しい人
きれいだった……とってもきれいなのに、美人の痕跡が薄かった。美人歴30数年感がない……大人の女性感はちゃんとあるにも関わらず、フレッシュなの。どういうことよ。
美人の痕跡が希薄なんて、そんなことはないはずだ。タカラジェンヌはずっと美人でしょうとも思う。現にDomaniの記事のさきさんは爆美女だ。本当きれいよ咲様…

元男役トップスターのコンサートの演出として、既存のジェンダー観から離れたとびきり美しい人を演じてくれていたのかもと思う。世界観がスゴい。
かといって元男役の雰囲気がガチめでもないのが良かった。彩風さんってストイックそうなエピソードの割に物腰柔らかじゃないですか。ふんわり自家発光する系のスターだったように思うのよ。
つまり、透明感がすごかった。
さきさんの透明感すご過ぎてMajiでKoi、大スキ!ふるさと四国
その透明感で、私は、彩風さん愛媛生まれ説を受け容れた。
わたしは、高知生まれだ。別に同郷だからではないと思うが、昔から、広末涼子が好きだ。大スキ!のが好き。カセットテープで聞いてた。AO入試の存在を、早稲田に入学した広末のおかげで知った。私の家には、早稲田に行かせてもらえるお金はなかったが……。大学生のうちに免許を取るお金は出してもらえた。車校で一緒に路上教習に出たイバヤン風の女が、広末の悪口を言っててめっちゃムカついたのを今も覚えてる。広末が高知生まれなことをなぜか誇りに思っていた。
一方で、雪組トップスター彩風咲奈さんが愛媛出身とはにわかには信じ難かったのだ。
広末を信じるのになぜ……。四国は歩いて1分のコンビニにも車でいくような文化だ。生活習慣病の有病率も高く、リアルにドラ〇もんと見間違う頭身低い人間が跋扈しているの。Majiよ。さきさんのスタイルどう生まれたって感じよ。
時勢として、広末とさきさんを一緒のカテゴリーにすんなよと感じる読者もいるだろう。
客席降りさきさんに脳内汁バシャバシャ状態で、制御不能だった。四国から出ている実績・透明感Queen広末と、目の前の彩風さんの透明感とが、脳内カテゴリー四国ゥゥって感じにピ―ンときたわけ。あなたとわたしな距離で、男役のメイクをしていない彩風さんとハイタッチして、び、美人さきさん~透明感~四国まじでか~~。はわわわわ~あああ~~~だったのよ。
さきさんがマラソンしているのに、汗かいてない
フローズンホリデーで1列目に座ったことがある。Festive様がSS席まわりを控えめにお散歩してるとき、顔小さし~神ですか~って思った記憶がある。
noman’s land客席全部マラソンされたさきさんは神々しいという感じでなく、人間で天使だった。めちゃお肌きれいでお顔小さき女性が目の前にきてくれて、さきさんですか~きれいすぎる~~と、ハワハワ息を漏らすしかなかった。
三階席まで、走って来てくれるのに、きれいなお姉さん感が天元突破していてすごかった。息切らしたり、汗かいてたりはしてない。走る姿に必死感は一切なく、誠実さがさわやかに香ってた。
舞台上で踊ってるときは汗も見えたよ。さきさんだ~と思った。在団中は汗や涙でお化粧が流れているときもあって、さきさんの情熱すごいと思ってた。新陳代謝よさそうな舞台姿もさきさんらしくて好きだ。
でも今回の客席降りでは、扉を開ける前に、軽くお直ししてくれてるのかなってくらいに涼しげな姿だった。気遣い、すごすぎん?
細やかさと骨太な気概を感じる演出
ほかに、客席降りで良いと思ったのが、さきさんを先導する係と撮影係が、ダンサーさんのカワイイ男の子&ハンサムマンだったことだ。別にカメラマンさんていう手もあったのかもだが、世界観がよかった。鍛えた肉体にキラキラが宿っている彼らは、さきさんと波長があっていた。行き届いた演出、細やかな仕事ぶりっていいね。
私は彩風さんのことを何も知らん。あえて妄言を書く。
トップスター後期のさきさん出演作の客席降りを思い出す。ジュエルドパリ全国も、フロホリも、AllByMyselfも基本舞台上でおってくれた。偶然そんな演出が続いたのか、さきさん自身の想いなのかはわからない。客席のどこに座っていてもさきさんの姿が見えるって、ありがたいことよ。ベルばら1幕最後のフェルゼン出国の客席降りでトップスターが2階席から見えなくなる件が、話題になっていたくらいだ。
とにかく、トップスターが22列目に行かない演出が好き派なの、私は。(正しくは、客席降りとかいいんで、さきあやの並びを見せてください派だ)
今回のコンサートで、3階席もいくよってニュースを見たときに、正直来んでもいいよと思っていた。
在団中舞台にいてその姿をずっと見せてくれてたさきさんは、劇場全体を「あなた」として扱ってくれたのかもしれない。ここは私の妄想。
そんなさきさんが、客席に降りるならどうするか。
客席を舞台にしてしまえばいいじゃないとばかりな気概を感じた。
さわやかなお姿でnoman’s land 客席をぜーんぶ抜かりなく舞台にしてしまった。
私は、3階席で、タッチできる客は全部タッチしにいくさきさんにびっくりした。
5/4は背中が通路だったので、手を伸ばさせていただきました。かわいいおててだった。
5/4は、後列に空席があって、最後列の扉9の上あたりでぽつんと座っているお客さんのとこにも行ってらした。すごい。
細やかな心配りと太っ腹な気概がすごい客席降り演出、観れてよかった。「あなた」ってわたしのことでしたの?と感じた所以のひとつだ。
懐かしいショーの曲たち
客席降り時に演奏してくれるのが、ショーの曲だったのも良かった。「オデッセイ」「センセーショナル」「ファイアフィーバー」「ジュエルドパリ」なぜか三階席のときはショーでなくてベルばらから、駆けろペガサスの如く。(渦中にいたのでペガサスどころではない)
で、彩風さんが三階席からいなくなると、「フローズンホリデイ」の♪1月1日~連獅子♪
最も好きなショー彩風さん! めっちゃキラキララメラメの紫色の羽織がビシッと四角でまじでかっこいいんだ。2024年1月4日の東京宝塚劇場で、銀橋階段で彩風さんのまわりだけ時空止まってた。うしろを組子が爆走していくのと、彩風さんのふんわり発光のギャップがスゴイの。とにかくわたしは、フロホリの正月のシーンがめちゃ好き。
noman’s landフロホリ、手作り感あふれるシャンシャンを振ってたの。よかった。「110年を祝おう」って、歌詞が野口作のよりわかりやすいのも良かった。萩田先生訳詞センスある…。
フロホリのあとは、初舞台生ロケット。エモさすごい。
そのほか:印象的だったこと
お花柄のスカジャン着てくるさきさんも素敵だった。衣装を盛れば盛るほど、どのお洋服も彩風さんに着られて嬉しいと言ってるみたい。お衣装のボリュームが出ても、スタイルの良さが減じられるどころか、もっと際立つ。さきさんのスゴイところだ。
キャッツアイを踊るさきさん綺麗で可愛かった…曲のレトロ感と相まってなんかカワイイ振り付けだった気がする。
なんかの曲で、さきさんの横顔たくさん見えますみたいなのあった気もする。さきさんのお鼻の形が、わたしは好き。
5/4のMCで、「びっくりしたことあります?」ってコンサートの感想聞いてるさきさんもかわいかった。「これからびっくりするかもしれないし」っておっしゃてた。びっくりしてほしかったのかな。かわいいよ、さきさん。そのあと歌われたのが、日替わりっぽい「星空のディスタンス」と「愛あればこそ」…びっくりしたよ!
5/4のカーテンコールでは、さきさんが呼んだシンガーダンサーさんみんなが下手から上手へそのまま走ってくボケをしてた。さきさんも、皆ついて行っておられた。戻ってきた一行に「ツッコミを入れてよ」とつっこまれていた。かわいい。さきさんのお人柄に心が洗われたわ。
まとめ
さきさんは、なんにでもなれる:タイトルどおりのコンサート
さきさん、かわいかった。
ずっと幸せでいてほしい。
彼女はトップスターを務めた大人の女性だってわかるのに。自分で幸せを掴んでいける人だと思うのに。
近所のかわいい女の子が夢を追って地元を出ていくのを、無人駅で見送ってるみたいな気持ちになった。(四国はだいたい無人駅だ)
さきさんのいく先に、幸せだけが降り注いでほしいと思った。
さきさん、すごくきれいだった。
きれいなのに、きれいな女性として生きてきた痕跡が薄いのかな。
演出なのか、元男役トップスター特有なのかどうかは、わからない。
今回のコンサートでのさきさんは、今朝咲いたばかりのお花のような透明感が目をひいた。トップスターとして組織を率いてらした感じは、凛とした様子にみてとれた。余計な力が入ってないのが印象的だった。朝露をまとってまっすぐ伸びてくような芯みたい。しなやかな姿が魅力のコンサートだった。
しなやかな姿に、さきさんはこれからなんにでもなれるって思った。
noman’s lnadってタイトルがぴったりの時間だった。
次の彼女のステージがあるなら、ぜひ見たいと思った。
次のステージ情報はどこで得られるのか?ファンクラブってもうあるのか?
さきさんの呼ぶ「あなた」は、ファンクラブ会員?:入会すれば私も「あなた」
今回は、挨拶やMCで「あなた」と呼ばれたわけではない。
演出が細やかで、さきさんの美しいお姿に心動かされた。あのとき呼んでた「あなた」ってもしかして私ですか?って気になった。
ちょうどいいはずだった、さきさんを見た幸せを、文章にした。
過剰を自覚した。ちょうどいいとは言い難いのかも。
わたしはさきさんに過剰な気持ちを抱いてしまっている。もはやファンクラブに入って、「あなた」はわたしやでと開き直った方がいいのかもしれない。
4/17公開のサイトに、ファンクラブって欄があった。私は固定費削減をミッションにしてるんだが、どうしよう……
結論:ライトに丁度良く好きだったトップスター彩風咲奈さんが退団しての、ファーストコンサートに行った。さきさんが素敵に輝いてる見事な演出のコンサートだった。
ファンクラブに入るか迷い始めるほどに、さきさんは稀有で美しい人だと感じた。
コメント
一気に読んでしまいました。
自分も高知民
ソロで彩風さんを応援しています。
NML初日観劇しました。
こんな文章にして下さりうれしく思いました。
れいさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
れいさんも、高知!ソロ活でのさきさん応援も一緒ですね。
四国までソロな帰り道、遠いけど、さきさんの舞台姿にたくさん浸れて幸せです。
初日観劇されたのこと、さきさん少し緊張されてましたか
読んでいただいただけでうれしい上に、お言葉をいただけて感激しました。
ありがとうございました